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石畳の続く街チェファルーからシチリアの大海原を臨む [REIと一緒に行く小旅行]

パレルモから約70キロ東へ。車で1時間ほどの道のりを走ると、左斜め前方に大きな岩盤の下にオレンジの屋根が軒並み続く小さな街が現れます。そこがチェファルー。

チェファルーはティレニア海に突き出す急斜面の岬にある美しい街として知られています。街の名前はギリシャ語の「ケファル(岬)」から来ているそうです。
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真っ青な海と真っ青な空、この日はまだ3月下旬だったというのに、既に海水浴している人がいました!

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海沿いにある展望台では、若者がギターと歌を奏でていました。なんだか懐かしい風景で、昔にタイムトリップしたようです。南こうせつのフォークソングが聞こえてきそうです(笑)

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真っ青な海とは対照的に、石畳の続く街の中はとってもシック。お店の看板やディスプレイもいちいちカワイクって、思わず足をとめてしまいます。

さて、チェファルーで最も目を引く建造物、それが大聖堂カテドラーレ。
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左右にある同じ形の鐘楼、カテドラーレの入り口に続く階段の下には大きな棕櫚の木、そしてカテドラーレの背後に聳え立つ岩山、、、なんとも不思議な光景です。南国っぽいんだか中世っぽいんだか、、、。このカテドラーレ、1131年建設という由緒正しい古~い教会。かつて、チェファルーをはじめ、シチリアの多くの街はルッジェーロ2世という王様によって治められていました。チェファルーのカテドラーレには、ルッジェーロ2世にまつわる伝説もあり。

ある日、ルッジェーロ2世の乗っていた船が嵐に合い、遭難しかけていました。そこでルッジェーロ2世が、「船が無事に岸に到着することが出来たら、その地に大きな教会を建てて奉献します。」と神にお願いしたところ、嵐は収まり無事にチェファルーの海岸に辿りつきました。ルッジェーロ2世は約束どおり、チェファルーの地にカテドラーレを建て、神に献上した、というわけです。


900年近く前のお話です。

さて、カテドラーレは色々な歴史が交わるシチリアらしく、北イタリアでよく見られるタイプの鐘楼と、イスラム建築のファザードと、建築にもシチリアの歴史を垣間見ることができます。そして何と言っても見所はこちら。
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「全能のキリスト」。
パレルモのノルマン王宮、モンレアーレのドォーモに続き、これもルッジェーロ2世が作らせた大作です。全能のキリストの下に薄っすらと見える十字架は木製。シチリアには多くの木製の十字架が残っていて、いずれも金で絵が描かれています。

さて、カテドラーレを堪能して、次に向かったのは、チェファルーの全景を見渡すことができる場所、ディアナ神殿。
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こんな岩盤をひたすら登っていきます、、、(ゼイゼイ)
しかし、頂上から見た風景は、、、、
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まさに疲れも吹っ飛ぶほどの絶景!!!!!!美しすぎます、、、、。

ラ ターボラ シチリアーナでは、2つのプランでチェファルー見学に行くことができます。

■ 陶器の街S.Sカマストラと中世の街チェファルー 
■ REIと行く、シチリア南東部1泊の旅

いずれも、他の街と組み合わせたプランです。

ご興味のある方はラ ターボラ シチリアーナのホームページをご覧ください!
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