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2010年夏のトマトソース大作戦@ドミンゴ家 [ベテランマンマの料理教室]

更新したことがたくさんあるのに、、、あまりに色々なことが一気に重なり仕事大混乱状態!お客様は少ない7月なんですけどね、、、(苦笑)

さて、もう1週間以上前の話になりますが(汗)毎年、毎年、参加したい!と思い、ここ数年実現しなかったドミンゴ家の夏の風物詩、「トマトソース大作戦!」に今年は参加してきました!(ドミンゴ家=ベテランマンマの料理教室が行われるお宅です!)

トマトソース大作戦とは、、、?ドミンゴ家では夏に大量に収穫できるトマトを使って1年分のトマトピュレを仕込みます。イタリアの家庭はどこの家でも意外とやっているんですが、ドミンゴ家のは豪快そのもの!この日のトマトは、、、200kgを超えていました(汗)6月下旬からチョコチョコと収穫が始まったドミンゴ家のトマト畑ですが、7月の猛暑で一気に成長!あっ!という間に200kgを超えてしまったそうです。

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写真でみるとプチトマトに見えますが、それよりは一回り大きく直径3~4cmくらいのトマトと、もっと大きいトマトを混ぜて作ります。

「トマトソース大作戦!」と言っていますが、実際に作るものは「トマトジュース=トマトピュレ」。まずは庭に穴を掘って両サイドに大きな石を置き、火をおこすための即席カマドを作ります。そして、蒔をくべながら火をおこしたらナベを置いて水を張ります。水が沸騰したらトマト80kgほどを投入!

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重そう!!(っつ~か重い!)

そして再沸騰するまでそのまま放置します。

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グツグツと再沸騰してきたら今度は大きな網を使ってすくえ!すくえ!

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お次はトマトピュレ=トマトジュースを作ります。

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こちらC氏が30年ほど前に壊れた洗濯機のモーターを使って作った「トマトピュレ製造機」。上の部分からトマトを入れるとピュレと皮&種に分かれます。こんな機械を作ってしまうのもすごいけれど(当時高校生だったC氏)、30年間使い続けているのもすごい!実際、台の木なんかは相当年季が入ってきています、、、。きっと壊れるまで新しいのは作らないでしょうね~(笑)

さて、ピュレができたら、いよいよ瓶に詰めていきます。

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ピュレを移している洗面器のようなものにも小さな仕掛けがあり、、、。洗面器からは小さなチューブが出ていて、ここに瓶の口を当てて上に押すとピュレが出てくる、抜くと止まるという仕組み。これも手作りだそうです。一見単純な構造ですが、こういうのを思いつくのがすごいですよね。

瓶にピュレを詰めたらフタを閉じます。イタリアでは保存用トマトソースを作る人が多いため、こんな機械も売っています。フタを置いてレバーを手前に回すとギュッとフタがしまるようになっています。

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さてこれで瓶詰め作業は終了!こちら本日の瓶詰作業の一部分。

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瓶は375mlのコーラーの瓶や750mlのビールの瓶など大体のサイズはそろっているけれど各種色々。数十年間のコレクションです(笑)昔のコーラーの瓶って厚みがあってポッテリしていて本当にカワイイ♪

瓶詰めしたピュレはカビが生えないよう、湯煎にて煮沸消毒しなければいけません。湯煎と言っても、ドミンゴ家の湯煎はこんな感じ。

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ジャン!なんとドラム缶で~~~す!

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まずはドラム缶の底に藁を敷き、隙間が開かないように1本1本瓶を並べていきます。その上に更に藁を乗せ瓶を再度並べます。この時に水を流し込み始めます。そして2段目も並べ終わったら更に藁を乗せて3段目の瓶を並べ、、、通常3段で終了するのですが、今回はあまりに量が多かったため瓶を横にして4段目も作りました。で、最後に藁を大量に乗せて水をドラム缶いっぱいに入れます。このままだと沸騰した時に瓶が踊り始めてしまうので、木のフタをして巨大な石を3つほど乗せます。そして薪をくべて火をつけます。

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今回はどれだけ作ってしまったことか、、、(汗)いつもならドラム缶1個で収まりきるのですが、今回はまだまだ50本くらいの瓶が残ってしまいました。急遽、土を掘り巨大な石を持ってきて2個目のカマドを作成!で、もうひとつデカ鍋を出動させることに。

ふぅ、、、。文章で書くと簡単ですが、16:00に始めて大人5人がかりで仕事して(私は半分遊んでいましたが・笑)ここまでで既に20:30、、、。パパもママもC氏も妹も、毎年の出来事なので既に慣れているので4時間半で終了しますが、通常だったら1日がかりであろうこの仕事。私がいつも「もらっていくね~♪」と行って気軽に持ってくるこのピュレ達は、こうして毎年猛暑の中、パパやママが作ってくれているんですよね。ありがたや、ありがたや。

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こんな状態で沸騰してから2時間煮沸。その後、火を消して翌朝まで冷ましたら出来上がり!この後、「疲れた~~~!」と座る私でしたが、、、、マンマは夕食の準備、パパはくべるための薪を割っていました。パパ今年80歳、マンマ72歳、働きモノの二人には本当に頭が下がる思いでした。

さて、このトマトソース大作戦!が行われた翌週。用事があってドミンゴ家に行ったときの事、

「あの後、もう一回やったのよ~。」

とマンマ。へ?1週間しか経っていないのですか??なんでも先週の猛暑でトマトはどんどん熟してしまい、どんどん収穫しないといけない状況に。更に毎日激暑だった先週。そのまま置いておいたらトマトが傷み始めちゃう、、、、という事で、2人で更にもう一回、だったそうです。と言うことは1週間で100キロ以上のトマトが収穫された、という事、、、ひょ~~~!

まだまだ後数回、、、行われるであろうトマトソース大作戦!。また、次回も手伝いに行ってきます。


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小さな漁師村で魚料理に舌鼓♪ Porticello(ポルティチェッロ)@パレルモ近郊アグリ滞在

アグリに滞在する極上バカンス@パレルモ近郊アグリでご紹介したパレルモ近郊のアグリ、私も話を聞いた瞬間ピンッ!と来たわけですが、その直感は間違っておらず、、、初めて訪問した時には「やっぱり素晴らしかった~♪」と思ったわけです。で、ブログにアップしてみたらその翌日あたりに数人の方からお問い合わせを頂き、私も驚くばかり!やっぱり素晴らしいものは写真でも伝わるのですね~、、、とシミジミした私でした。

さて、先週末、オーナーのパオラさんのご招待で楽園アグリ1泊体験をしてきました♪ 今回の目的はこのアグリの近くの小さな村を周ること。トラーパニ周辺は相当開拓しましたが、パレルモ近辺はまだまだ開拓の余地あり!です。

最初の村は「Porticello(ポルティチェッロ)」、その名も「小さな港」という名前の漁師村です。小さな港、、、とは言うものの、ここ、シチリアで最古で一番大きいトラーパニ県のMazzara del vallo(マッザーラ デル ヴァッロ)にある漁港に続き、シチリアで2番目に大きい漁港だそうで!漁港はまったく小さくありませんでした(笑)

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漁港には大きな魚市場がありましたがここはトラーパニの魚市場とは違い魚屋専門の市場。朝2時ごろ始まり、8時には終わってしまうそうです、、、。トラーパニの魚市場は朝8時ごろに始まるんですけどね(笑)ここで取引された魚発ちは大きな冷蔵トラックに乗せられ、イタリア本土(?)やシチリア全土に運ばれていくそうです。

とはいえ、、、地元を回っているのであろう、こんな魚屋さんも(笑)

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港の前にはバールやトラットリアなどが並びます。Fiat 500が似合いますね~、この街♪

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漁港は大きくてもやっぱり村は小さく。イタリアの漁師村らしく、カラフルな色の家が立ち並びます。

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村の小道の奥には真っ青な地中海。

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村をプラプラしていると村一番の教会を発見!小さな村にしてはご立派な教会です。

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教会の前にあるカラフルなベンチ、どこかで見たことあるな~、、、と思ったら。

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あっ!De Simone(デ シモーネ)の作品!パレルモ出身の陶器作家のDe Simone。現在はカラフルなポップな柄のお皿や小物のシチリア陶器として有名ですが、今は亡き初代デ シモーネさんは、家の装飾としての陶器など大物も手がけていたそうです。パレルモ近辺のところどころに残る初代デ シーモネの作品は今となっては芸術品として扱われています。

漁師は生活のために荒れた海でも漁に出たり、漁をしている最中に風向きが変わり大波にあったり、、、非常に危険を伴う仕事のひとつ。漁師村では安全を祈り、家の壁にマリア様や聖人が飾られている風景をよく見かけます。

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お父さんが漁に出るときには家に残る人は、皆「無事に戻ってくるように、、、」と祈る気分なのでしょう。

さて、村をプラプラした後は、漁師村でのランチです!漁港が近いのだから、きっと新鮮な魚料理が食べれるに違いない~~~♪ アグリのパオラさんから推薦されたお店、「Al Faro Verde(アル ファーロ ヴェルデ)」。海のすぐ近くにテラス席があるステキなお店です♪ 

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テラスからは真っ青な地中海がすぐそこに!この日は強風が吹いていたため、ビニールの囲いがバタバタとすごい勢いではためいていましたが、風が無ければ穏やかでとってもステキなお店でしょう(笑)


私は「カジキとアーモンドのパスタ」、C氏は「カジキの軽いシチリア風煮込み」を。ワインはロカーレ(ハウスワイン)を1/2リットル頼みましたが、アラジン風のカラフェに入って出てきました(笑)お味はいずれもお上品な感じで、ガッツリ!といういつもの私的な美味しさ(オヤジ食堂好みな私)ではありませんでしたが、十分に美味しいお皿でございました。パスタ1皿+メイン1皿+フルーツ一皿+コーヒー+ワインで40ユーロ。普段のオヤジ食堂価格からすると少し高めですが、ステキな雰囲気でもあったのでヨシ、という事で。

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お店の裏側にも小さな港がありました。

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まるで映画のワンシーンのような風景。こんな風景を見ると、Giuseppe Tornatore(ジュセッペ トルナトーレ)監督の映画の作品の音楽が頭を流れ始めます。(ニューシネマパラダイスのトトが子供の頃のBGMを思い浮かべてください)

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バリバリの方言でおしゃべりしながら夏の午後のひと時を過ごす少年たち、、、こんなゆっくりした村の風景は、シチリアに住む私でも、ちょっとタイムスリップした気分になっちゃいました。

青い空に映えるブーゲンビリアが美しく。

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はぁ。思わず溜息。
同じブーゲンビリアも見慣れているトラーパニの風景と違う場所でみると、更に美しいもので(笑)

特に見所があるわけではないこの小さな村ですが、タイムスリップ気分を味わうのにはピッタリの村です。海辺の散歩&ランチに最適なこの村です。もちろん楽園アグリ滞在プランにも組み込むつもりですのでお楽しみに!

REIの料理教室 in Japan! 、たくさんのご連絡ありがとうございました!現在、まだ日程調整中です(汗)レッスン会場は広いのでたくさんの方にいらしていただけます。ご希望の方、コメントでもメールでもご連絡ください♪ ブログをご覧の皆さんと日本でお会いできる事を楽しみにしています!

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REIのシチリア料理教室 in JAPAN !! [REIの料理教室]

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シチリアで料理教室を始めて今年で4年が経ちました。始めた当初は

「日本からわざわざトラーパニまで来ていただけるのか、、、」

と不安にも思ったのですが、予想を裏切り(笑)、私の料理教室をはじめ、マンマの料理教室、シェフの料理教室に本当にたくさんの方にご参加いただき本当に嬉しい限り。皆さんには感謝感謝!です。

さて、今までシチリアだけで開催していた私の料理教室ですが、今年の秋より日本でも開催することとなりました!まず第1回目は今年の秋に予定しています。(10月か11月)まだ日程ははっきり決まっていませんが、皆さんが参加しやすいよう日曜日の昼と夜、2回の開催にしようと思っています。

毎回ひとつ、「シチリア食材」の中からテーマを選び、簡単美味しいシチリア料理を皆さんにご紹介します!第1回目のテーマは「ケッパー」。ついつい脇役となりがちのケッパー、実は簡単、且つ、相当美味しい使い方が色々。「使い方が良く分からないわ」という方、「ケッパーってあんまり好きじゃないのよね、、、」、という方も、是非ご参加ください!ケッパートリコになること間違いナシ!です。

4~5品のケッパー料理を私がデモンストレーション形式にて作ります。(人数が少なければ、皆さんに参加していただくかもしれませんが、今のところは私が作るところを観ながら学んでいただく、、、という形を考えています)その後、テーブルにてシチリアワイン(今回は白ワイン)と一緒にゆっくり食事を楽しんでいただきます。ドルチェにはエリチェのアーモンド菓子(レッスンはしません)とシチリアの甘口ワイン、パッシートを合わせます最後の締めくくりはカフェティエラで入れるイタリア家庭のエスプレッソで。(メニューは変更する場合もありますのでご了承下さい。)シチリア直送のお土産も付いています!
料金はお一人様8500円を予定しています。

料理はシチリア料理をベースに、日本でもお手軽に作れるようなレシピを作りたいと思います。「シンプルで美味しい」、をモットーとする私。食材の美味しさをフルに引き出す料理を作りたいと常日頃思っています。ですので、オサレ~な盛り付け、、、は期待しないでください(笑)「シチリア料理なんて初めてだけど、、、」という方もご安心してご参加くださいませ!

レッスン会場は新宿駅から大江戸線で数個目の駅のすぐ近く。(大体の場所はご案内に記載、正式な場所はお申し込みをされた方に後ほどご連絡致します)

ご興味の方、日程などの詳細が決定致しましたらご案内をメールにてお送りします。
info★tavola-siciliana.com

(★を@に変えてください)

このメールアドレスに、もしくは、こちらブログのコメント欄にお名前とアドレスを残してください。コメントは承認制ですので、わたしが承認しない限り他の方には見れないようになっています。(注・このブログはコメントが表示されてしまいます。お気をつけ下さい!)

皆様からのご連絡をお待ちしております!
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シェフに料理を学ぶ6泊7日@Donna Franca、9月27日より開催決定です。 [シェフに学ぶ@Donna Franca]

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「La Tavola Siciliana」の中でも人気のプラン、「シェフに学ぶ料理教室+工場見学+観光 6泊7日@Donna Franca」9月27日(月)よりの6泊7日で開催が決定しました!

最低催行人数が2名様となるこのプラン。こんなマニアなプランに2人で一緒に参加!ってことはほぼ有り得なくない??と思い、1名様からでもご参加できるよう、毎年、5月&11月の2回をベースに考えていたこのプラン。9月の開催はイタリア料理教室の先生からのご要望により、既に2名様のご参加が決定!ということで、一般公募も開始致しました。

6泊7日中、シェフの料理教室が5回、ワイナリー見学&オリーブオイル工場見学&塩田見学、そしてトラーパニでの市場&食材見学、エリチェ観光、セジェスタ観光、、、と、盛りだくさんのプラン!短期間で西シチリアの食&観光が一気に楽しめます。

ご宿泊&料理教室は、マルサラから10キロ、葡萄畑に囲まれた地上のオアシス、Donna Franca(ドンナフラカ)で行われます。今年、念願のプールもオープン!(写真上)プールの中に入っていると、遠くに見える水平線に沈む夕日と自分の目線がちょうど一緒の高さに、、、。海に入って夕日を眺めているような気分に。(そういう風に設計したそうです)9月下旬なら、まだまだプールにも入れる季節です!(ってそんな時間ないかも??)

プールサイドを夕日を見ながらお散歩、、、なんてロマンチックなカップル、、、ん?あら??よ~く見たらオジサン2人でした(笑)

詳しくはコチラをご覧下さい。

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アグリに滞在する極上バカンス(@パレルモ近郊アグリ) [アグリステイ]

La Tavola Sicilianaではトラーパニ付近のアグリは数件紹介していますが、トラーパニからはまだ離れたことが無かった私、、、。そろそろエリアも広げたいし、違う土地の事も勉強したいし、という事で少しずつ範囲を広げています。

で、まず第一弾がパレルモ付近のアグリ。

「どこかいいところないかな~、、、」

と、シチリアの友達にボヤいていたところ、

「あるよ」

え~~~、色々探したのに見つからなかったのに、こんなにあっさり見つかるとは、、、。恐るべしイタリア人の友達の和!

さて、いよいよ訪問の日。天気は快晴!パレルモから電車で約30分。駅までは無料で送迎してくれます。そしてアグリに到着。

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ジャンッ!真っ青な空に白い建物が映えます。この建物、1700年代の貴族のものらしです。現オーナー夫妻は貴族の末裔。お出迎えしてくれたのはパオラさん。こちらのオーナーです。

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まずはアグリ情報を色々とパオラさんから聞いた後、

「ダニエ~ラ~、ダニエ~ラ~~~」(館が大きいため、何度も大きな声で呼ばないと聞こえません・笑)

アグリの見学はここで働くダニエラさんに案内してもらいました。

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「スタンダードが3部屋、ジュニアスイートが8部屋、離れのキッチン付アパルタメントが4つ、、、」

思っていたよりも意外と大きいこのお宿。

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上段がスタンダードルーム、下段がジュニアスイート。スタンダードとは言えどもお部屋は広めでトランクを広げても十分なスペースが残ります。ジュニアスイートは寝室+リビングルームの2部屋タイプ。バストイレも広めです。(というか長い、、、・笑)いずれもタオル交換は毎日、シーツ交換は2日に1回。タオルもシーツも1週間毎に交換が多いシチリアのアグリ。タオル毎日交換は嬉しい!小さな石鹸とボディーソープも備え付けられています。(こういうのも無いアグリがほとんどです、、、)

さて、お部屋訪問の後は、ここのアグリの庭(と言っても巨大ですが)を散策しました。

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庭の中にはたくさんのオリーブの木、レモンの木、オレンジの木、、、。この庭だけでも相当な数がありますが、ここから2キロほど離れたあたりに、さらに巨大な畑があるそうです!アグリでは、

・オリーブオイル
・マーマレード(レモン&オレンジ)
・赤白ワイン

などを生産販売しています。もちろん全てがBIO栽培(無農薬栽培)!

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レストランで食べる野菜もアグリの畑で栽培しています。魚も釣りに行くそうです(笑)

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アグリの中にはプールもあります。プールサイドでビーチベッドに座ってノンビリ過ごす、、、極楽極楽♪ プールもありますが、歩いて15分程度で海にも行けます。帰り際に散歩してみたところ、海岸にはLIDO(リド)と呼ばれる海の家みたいなものがあり、入場料が10ユーロ。中にあるビーチベッドなどは先着順らしいです。。。が、共有の屋根&椅子があるスペースもあり、座るところにあぶれることは無いそうです。

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オリーブやブドウなど、畑を管理しているおじさん、駅まで迎えに来てくれたヌンツィア、アグリを案内してくれたダニエラ、レストランのシェフ、カメリエーレのバッティスタ、、、たくさんの従業員が働いていますが、

「私たちはファミリーのようなのよ」

と、みんな、口を揃えて言っていました。とっても親切で感じのよい彼ら達。私にとってスタッフが感じが良いことは絶対条件ですから、、、。

さて、どんなプランを作ろうか。料理教室は4人集まらないと出来ないらしいのですが、夕食は絶品!との事。(今度行って食べてきます)滞在+夕食、、、2時間ほど小さな船でのクルージングもできるらしいし、車で近くの街を散策するのも良いかも。近くにあったワイナリーもプランに入れようか、、、。色々と考えています。2泊3日、もしくは、3泊4日ほどのプランを作ろうと思っていますが、とりあえずご興味ある方、La Tavola Sicilianaのお問い合わせフォーム、又は、ブログのコメント欄に鍵コメでご連絡ください。詳細をご連絡しま~す!

アグリツーリズモ滞在って、車じゃないと行けない場所にあるし、言葉が通じないし、行ったら行ったっきり、、、何もすることがないし(汗)なかなか個人旅行では難しいと思います。でもでも、自然の中での滞在は心も体もリラックスできます。美味しいものを食べて地中海を眺めて森林浴をして、、、あぁ~ここは天国ですか??忙しかった旅の疲れを癒すために最後に数泊、、、なんていうのも良いかも知れませんね。

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オリーブの種類色々(Venus et salus オリーブ畑訪問 その1 ) [オリーブの木オーナー制度]

暑い暑いシチリア!先週、ギラギラと照りつける太陽の下、オリーブの木オーナー制度Venus et Salusのオリーブ畑訪問に行ってきました!今回で既に4組目のオーナー様の来トラーパニ&畑訪問です!(去年お申し込みくださった20組中4組ってすごくないですか??)

まずは、Venus e Salusのオリーブ畑に行く前に、もうひとつのアルベルト氏所有のオリーブ畑へ。

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この畑には4歳になるオリーブの木が190本。今年初めてオイルを絞るそうです。畑には、

・ ビアンコリッラ種
・ チェラスォーラ種
・ ノッチェッラーラ種

と3種のオリーブの木が植わっています。(ちなみにVenus et Salusの畑にはチェエラスォーラ種のみが植わっています。)それぞれ、「葉っぱの形」も「実の形」も「実の色」も違うんです。それを説明するためにこの畑に寄ったわけです。

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これがチェラスォーラ種。写真でも分かるように、葡萄の房のように固まって実が成るのが特徴。葉っぱの色も比較的緑が濃く丸っこい。

「実の形も色もそれぞれ違うけれど、熟し方も違うんだよ。」

とアルベルト氏。

ビアンコリッラ種やノッチェッラーラ種が実の側面からジワジワと熟してくる(色が変わってくる)のに対し、チェラスオーラ種はお尻のポツッと尖っている所、つまり下→上に向かって熟してくるそうです。

「熟した時の色もそれぞれ違うんだよ」

と。

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こちら、同じく4歳の木だそうですが、、、1枚目の写真と比べると随分大きくない!?

「ここは、朝、西から日が昇って、夕方東に沈むまで、何にも遮られずに180度、1日中太陽が当たる絶好の地形なんだよ。でもね、人間が一人一人個人差があるのと同様、オリーブの木も1本1本、成長の度合いが違うんだ。」

それは太陽の当たり具合だったり、下の土の状況だったり、木の性質であったり、、、理由は色々だそうです。

さて、いよいよSalus et Venusの畑へ移動です!

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上の畑と比べると、少し影の部分が多いのが分かりますか?ここも十分に太陽は当たるけれども、木と木の感覚が若干狭いため影ができやすくなっています。なので、土の水分が適度に保たれているそうです。最初の畑は日当たりが良い分、時折、散水が必要だそうですが、Venus et Salusの畑は自然の恵みだけで大丈夫だそうです。2つの畑は数キロしか離れていないのに、それでも随分条件が変わってくるそうですから、農園が違えば違うオリーブオイルができるのも頷けます。

「1本1本の木のオーナーになっていただく、、、」という触れ込みのVenus et Salus、実は私達、オリーブ畑の地図を作成中なのです。トラーパニにいらしてくださった方には自分の木を選んでいただき、現在作成中の「ネームカード」を木にぶら下げる予定です!ネームカード&畑の地図も完成したらお披露目しますね~。

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皆さんのオリーブの木は今年も元気に育っています!

熱血オリーブオイル生産者アルベルト氏の熱い説明を聞きながら畑を回ること約2時間、、、この日はおそらく40度を越えていたと思うのですが、さすが熱血(笑)説明はとどまるところを知りませんでした、、、いやいや、いつも詳しい説明をありがとう!

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ここはオリーブ畑のとなりにある畑。はるか遠くには海と島が見渡せます。この辺の海からは古代ギリシャ人やローマ人が使っていたであろうオリーブオイルやワインを入れていたアンフォラ(ツボ?カメ?)が大量に引き上げられた歴史的地区でもあるんです。2000年前からこの辺で現在と同じようにオリーブオイルが作られていたのか~、、、と思うと、不思議な感覚にさえ陥ります。

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お隣の畑の巨大かぼちゃ。本当にデカッ!

毎回、私も新たな知識を吸収することができるオリーブ畑見学。こうして仕事で、1年を通してオリーブ畑を解説付きで見学をできるのでとても勉強になります。アルベルト氏からはオリーブオイル生産者のプロとしての解説を、ドミンゴ家では長年(既に60年以上らしい、、、)、自分の家のオリーブの木を自家消費用に手入れをしてきたパパの解説、どちらも本当に興味深いです。

オリーブ畑見学の後は、フラントイオ(搾油所)に移動して、また熱い説明を受けましたが、、、これは、またいつか、他の方がいらした祭に、、、。

Venus et Salusのホームページ
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マンマの夏の定番!シンプルトマトソース [ベテランマンマの料理教室]

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マンマの料理教室ではありませんが、、、ベテランマンマのこの時期の美味しい美味しい手料理をご紹介します。

この時期になると、ドミンゴ家の畑ではトマト、ズッキーニ、巨大ピーマン、ナス、、、と夏野菜が豊富に収穫できます。ズッキーニ、ナス、ピーマンはは既に収穫が始まってから1ヶ月ほどが経ち、トマトも6月下旬に収穫が始まっています。トマトもご覧のように完熟で収穫するので、甘くてとっても美味。

そして、この時期、私がとっても楽しみにしているのが「マンマの夏メニュー」!第一弾は「お庭の無農薬完熟トマトを使ったシンプルトマトソース」

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作り方はいたって簡単。トマトを軽く茹でてざく切りにします。それを「パッサポモドーロ(皮と種を分ける機械)」をグルグルとまわしてトマトジュースを作ります。フライパンにオリーブオイルとタマネギの粗みじん切りを入れて炒め、、、、あとはバジルを入れて少し水を足して15分ほど煮込むだけ。最後に塩で味付けです。とっても簡単!だけど、、、恐ろしく美味しいこのパスタ。

この日は、お庭の巨大ピーマンのローストも用意されていて

「好きなだけパスタに乗せて食べてね♪」

これまた庭ピーマンも美味しく、連日の暑さで食欲がすっかり減退している私ですが、この日はペロリと食べてしまいました。
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(左上)イタリアマンマはパスタが茹で上がったら、水を切った後パスタを茹でた鍋にもどします。 (右上)そして作ったソースを鍋に入れます、、、。日本では多くの人が、水を切ったパスタを「ソースがあるフライパンに入れる」と思いますが、鍋に戻す方法、是非お試しください。特にトマトソース系の場合、全体にソースを絡めることができて美味しく仕上がります♪ マンマの知恵袋、ですね。 (左下)ピーマンのロースト。皮は付いたままでしたが、皮も柔らかくって全く気になりません。 (右下)パパが畑にたくさん植えている「Pizzotello(ピッツォテッロ)」という品種のミニトマト。お尻の部分がツンととんがっているのが特徴。甘みが強く、サラダにもソースにも使える万能トマトです。

ご馳走さまでした!

マンマには「自家製の野菜が取れないと作らない料理、、、」というのが季節を通してあります。シンプルトマトソースのパスタはそのひとつ。夏に大量に収穫できるトマトを使って1年分のトマトピュレを作るドミンゴ家ですが、やはりトマトピュレでは同じ味が出ないようで、、、トマトピュレを使ったパスタの場合、必ず副材料が入ります。いやはや、畑の恵み、大地の恵みですね~。私もちゃっかり恩恵にあづかる事に(笑)

毎日ジリジリと暑いシチリアです。毎年「参加する!」と言いながら逃してしまう、ドミンゴ家トマトソース作り大作戦!ですが、今年は逃さないようにしっかりレポートしたいものです、、、。しかし、暑い、、、、(汗)

もちろんシンプルトマトソースはベテランマンマのレッスンでも夏季限定で作ることが可能です!ベテランマンマの料理教室についてはここをクリック!

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最新鋭のオリーブオイル搾油工場に潜入! [オリーブの木オーナー制度]

下のエントリーでご紹介した、「オリーブの木 オーナー制度 Venus et Salus」

シチリアに私のオリーブの木が一本、、、

という、「私だけのオリーブオイル」をコンセプトとしています。しつこいようですが、ボトルには「自分の名前(本名でもニックネームでも、、、)」が入り、1年に送られる24本分ナンバリングがされています。お歳暮だったり、お返しのプレゼントだったり、、、

「何をプレゼントしたら良いか、困っちゃうわ」

という時の便利モノだ、と2009年にお申し込みをされた方からも大好評でした!

と、「名前入りのボトル」を何度も書きましたが、実は、、、このオイル、只者ではありません。何が只者ではないかって??

Venus et Salus(ヴェヌス エ サルス)のオイルが絞られるフラントイオ(搾油所)Torre di Mezzo社はイタリアでも数件しかない(!)という最新鋭のシステムを導入しています。まずはこれをご覧ください。

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この機械は、「オイルと水分を分離しやすくするために攪拌する機械」。注目すべきは、上の方に見える大画面。ここでは内部の温度や状況が全て大画面で見えるようになっています。ちょっとでも温度が上がりすぎたり、何か不測の事態が起こった場合にはすぐに気がつく事ができます。尚且つ、このシステム、コンピューターでも見ることができるらしく、、、。オイルの生産管理者であるアルベルト氏の家のパソコンとも繋がっているらしいです(汗)すごっ!

もう一つ、すんばらしいシステムがコレ。↓

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ナニコレ??という感じですが(笑)
オリーブオイルは一番最初の写真の機械に入ってグルグル攪拌される前に、砕かれてペーストの状態になります。昔は「石臼」を使っていたのですが現在は酸化を防ぐため、「空気に触れさせない方法」が主流。一般的には「ディスク方式」、又は、「ハンマー方式」を内蔵した機械を導入して、ディスクで磨り潰すか、はたまた、ハンマーで叩き潰すか、どちらかの方法を採用してオリーブの実をペースト状にするわけです。「ディスク」か「ハンマー」か、それぞれの短所・長所・特徴があり、どちらの方法を採用するかは生産者次第。ほとんどのフラントイオ(搾油所)が「どちらか一つの方式を採用」しているのに対し、Torre di Mezzo社では「両方を採用」しているのです。それが上の写真。2本のチューブが上に延びていますが、その下にはそれぞれディスク式、ハンマー式のシステムがあります。どちらを選ぶか、、、それはアルベルト氏の企業秘密だそうで(笑)一般的に「ハンマー式」の方が苦味が強く出るらしく、「ディスク式」の方がデリケートな味に仕上がるとのこと。どちらでどれだけペーストにするかは、「どんな品種のオリーブで、どんなオイルを作りたいか」、それによって変わってくるそうです。

はぁ、小難しい話となりましたが、、、お分かりいただけましたでしょうか?(汗)

そして、もう一つの大きな特徴は、オリーブがペーストとなった後、最後のステンレスのタンクに行くまで一切空気に触れない事!空気に触れる=酸化が始まるという事なので、、オイルを作るに当たってものすごく重要な事。タンクの中には窒素を注入する事で、空気とのコンタクトを防ぎます。

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(左上)これがTorre di Mezzo社の外の部分。中に最新のシステムがあるとは思えませんが、、、(笑) (右上)大画面のほか、ちっちゃな画面があります。実際にはココを技術者が操作します。 (左下)ここがペーストになったオリーブが攪拌されている様子。中にある羽はくまなく全体が周るように設置されているそうです。 (右下)攪拌された後には2種類の遠心分離機に入り、水分を徹底的に取り除きオイルの精度を高めます。

ここまで徹底的に最新システムを使ったオイルは、、、美味しくないわけがありません。雑味の無いとってもスッキリとした味わいのオイルが出来上がります。アルベルト氏曰く、

「この最新システムの機械たちは、フェラーリの車のようなもの。でもドライバー(オイルの場合は機械を操作する人)が優秀でなければ、フェラーリを乗りこなす事はできないんだよね。」

最新のシステム達は、アルベルト氏の20年以上にわたるオリーブオイル作りの知恵と経験と合わさって、最高の品質のオイルを産み出す、、、という訳です。

ご興味をもたれたか方は、Venus et Salus(ヴェヌス エ サルス)のホームページにて詳しい情報をご覧くださいませ~。

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私だけのオリーブオイル、、、オリーブの木オーナー制度  2010年も募集開始です! [オリーブの木オーナー制度]

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遠く離れたシチリアに私のオリーブの木が1本、、、2009年にひっそりと始めた、オリーブの木オーナー制度、お申し込みいただいた20名のオーナー様から大変なご好評を頂く事が出来ました。そして2010年も、まだまだオーナーになりたい方、募集中です!

皆さんにお届けするのは、トラーパニ近くのDOP地区、Valli Trapanese地区にあるオリーブ畑で採れたオリーブを収穫してからすぐに絞った新鮮なオリーブオイル、250mlの瓶を24本、シチリアからの直送です!(オイルはDOPには認定されていません)そして、ラベルの裏には、皆さんのお名前と瓶の通し番号、そしてこのオリーブの木オーナー制度のオイル作るカリスマ(?)オリーブオイル生産者、アルベルト・ガッルッフォ氏のサインが入ります。瓶に入れるお名前はローマ字であればお好きな名前を入れることができるので、「世界にひとつだけ」のオリジナルオリーブオイルの瓶、となるわけです。

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Venus(ヴェヌス)は「美の女神」、Salus(サルス)は「健康の女神」、、、古代ギリシャ時代からオリーブオイルは「美と健康」のために使われてきました。

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「1日大さじ1杯のオリーブオイルを、、、」と言われるオリーブオイルは、この世に存在している植物性オイルの中で「一番酸化しにくいオイル」と言われています。ポリフェノールやオレイン酸など、体に良い成分をたくさん含んでいます。

Venus et Salusは、私REIと敏腕熱血オリーブオイルの生産者アルベルト・ガッルッフォ氏の、コラボによって誕生しました。アルベルト氏の所有する思い入れのあるオリーブ畑の木、1本1本を皆さんでオーナーになっていただき、1年間手入れをして大事に育てたオリーブの絞りたてジュース(これがオイルです)を皆さんにシチリアからお届け致します。

アルベルト氏がVenus et Salusのために温存しておいたオリーブの畑には50本ほどのオリーブの木があります。去年から引き続きご契約された方が10名様ほどいらっしゃいますので、今年の募集は40本のオリーブの木限定となります。

詳しくは、「Venus et Salus」のホームページをご覧ください。

*昨年度、オーナーになっていただいたYpsilonさんのブログでも紹介されています!美しく写真を撮っていただき、オイルもボトルもさぞかしご満悦だったことでしょう、、、♪Ypsilonさんのブログはココをクリック!

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私、REIについて、、、 [REIについて]

このブログの題名でもある「ラ ターボラ シチリアーナ」、それは私、REIがシチリアはトラーパニで主宰しているシチリア食文化プログラムの名称です。日本語で言うならば「シチリアの食卓」?

so-netのブログを始めて約8ヶ月ほどが経ちました。が、実はエキサイトブログでは一番最初のブログから数えると6年以上、ブログを続けていることとなります。エキサイトブログでは毎週1回、「今週のピックアップブロガー」ということで注目ブロガーにインタビューをしています。そして、なんと私REI、「今週のアップブロガー」に選ばれちゃいました。

シチリアに住み始めた理由、将来の夢、私のライフスタイルなど、長々とインタビューに答えさせていただきました。私、REIこと佐藤 礼子についての色々がお分かりになるかと思います。そして、紹介された「シチリア時間BLOG2」では、シチリアの青い海と青い空、美しい風景をテーマに「シチリアよいとこ♪(時にはよくないとこ・笑)」をご紹介しています。

ラ ターボラ シチリアーナのプランに参加したいけれど、REIってどんな人?という方、是非今週のピックアップブロガーをご覧になってみてください。

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