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マルサラワインカンティーナ訪問@Florio(フローリオ)社 [”食”の工場見学]

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トラーパニから約30キロ南の街、マルサラ。この街には「マルサラワイン」という地酒があります。名前は聞いた事がある人も多いと思いますが、実態を知っている人は少ないはず。このワイン、これが中々奥が深いのです。

ラ ターボラ シチリアーナでは、マルサラ最大手のFlorio社(フローリオ社)に専用車で、そしてREIの通訳付きでご案内します。

ところで、マルサラワインって、どんなワインだかご存知ですか?日本では、主に料理酒として知られいますが、実はとっても美味しいワインなのです。ワインと言っても、テーブルワイン(普通の赤ワインや白ワイン)ではなく、主に食前酒や食後酒として飲まれる、アルコール度の高いワイン。アルコール度が高いのは、ブドウ汁にブドウから作られたブランデーを加えているから。(酒精強化、と言います)とはいっても、科学的なアルコールなどは一切加えられておらず、全てが天然素材です。

マルサラワインは大きく分けて”Secco(セッコ=辛口)”と、"Dolce(=ドルチェ=甘口)"に分けられます。セッコは冷やして食前酒に、ドルチェは食後酒にデザートワインとして飲まれます。甘いお酒とチョコレート、という提供のされ方もします。
そして、熟成された年数によっても呼ばれ方が変わってきます。

Fine(フィーネ)・・・・・・熟成期間1年以上 / 料理・菓子用として
Superiore(スペリオーレ)・・・熟成期間2年以上 / 食前酒・食後酒として
Riserva(リゼルヴァ)・・・熟成期間4年以上 / 食後酒として
Vergine(ヴェルジネ)・・・熟成期間5年以上 / 食後酒として

当然、熟成が長ければ長いほど、深く濃い味に変わっていきます。

カンティーナは海のすぐ前にあり(写真上)、かつては作ったワインを目の前の海から世界各国に輸出していたそうです。カンティーナはご立派。正面には大きな建物、建物に向って右側がカンティーナとなります。今日、私達の案内をしてくれるのはこのお姉さん、カティアちゃん(写真下)。典型的なシチリア女性の顔、小柄で痩せ形のオシャレなお姉さんです。まずは、カンティーナを歩きながら、マルサラワインの歴史を説明してくれます。

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「マルサラワインは偶然の産物として生まれました。1733年、イギリス人商人ジョン・ウッドワースは、石鹸作りに必要な灰を仕入れるためにシチリアに船で向かいました。が、航海中嵐に遭遇しマルサラに避難、そして偶然、立ち寄ることになった街マルサラで、彼は美味しい地ワインと出会ったのです。この美味しさに感動したウッドワースは、何とかしてイギリスに持ち帰ろうと考えたのですが、そのままではイギリスまでの長旅には耐えられないため、アルコール度を高めて(現在でいうところの“酒精強化”)イギリスに持ち帰ろうと考えたのです。これが、マルサラワインの始まりである。その後、彼が造り出した新しいマルサラワインはイギリスで大評判となり、あのネルソン提督から「世界一美味しいワイン」と表彰されるまでになりました。」


意外ではありませんか?マルサラワインは元々はイギリス人の手によって作られたのです。
そして、イタリア人として最初にこのマルサラワインに取り組んだのが、"ヴィンチェンツォ・フローリオ"、そう、ここ、カンティーナ フローリオの創設者です。マグロ漁業などで大成功を収めたヴィンツェンツォは、その財力とマグロ漁業で得た海運業の知識を生かし、マルサラワインを世界中に広めることに成功したのです。

カンティーナの中は、キレイに整備され、特殊なシチリアの石を使った床と木の天井によって自然の空調が施されています。1年中、適度な温度と湿気が自然に保たれているそうです。

こうしてマルサラワインの歴史やマルサラワインについて色々と説明を聞いた後は、お楽しみの試飲タイム!(これが楽しみなんです♪)
今日試飲したのは、典型的なセッコとドルチェの2種。飲み比べていただくと違いは歴然!どちらが好みかは、、、是非、現地でお試しください。

ラ ターボラ シチリアーナのプランでは、Florio社の見学後、マルサラ近くの塩田に寄ります。一度で2度美味しい「マルサラワイン見学+塩田」のプランはラ ターボラ シチリアーナの中でも人気プランです。詳しくはこちらからご覧下さい。

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